著者のコラム一覧
黒岩泰株式アナリスト

解散・総選挙は過去16回すべて「株高」 市場は早くも反応している

公開日: 更新日:

 高度成長期の昭和30年代。円卓の上に残った最後の唐揚げ。果たしてゲットするのはどちらか──。

「表が出たらオレの勝ち、裏が出たらおまえの勝ち」

 空中に舞い上がり、見事にスピンする10円玉。果たして運命はどちらに傾いたのか──。

「おっ、表だ。オレの勝ち。じゃ、これは遠慮なくいただくぜ!」

 兄はすぐに口に放り込み、颯爽と立ち去る──(ふふふ、必勝のコイントス)。

■「政策期待」で株高に

 世の中に絶対はない。しかし、「勝ちやすい」ものは存在する。株式の世界で言えば、それは「解散・総選挙」である。過去16回のうち、すべてが「株高」となった。解散から投票日の期間で、一度も負けたことがない。それはなぜか。選挙になるといわゆる「政策期待」が高まり、投資家たちが一斉に買うからだ。

 これはデータが証明している。今回は岸田首相が総裁選への不出馬を表明。「9月の総裁選のあとに、新首相が衆院を解散するんじゃないか」ーーにわかにそんなことが囁かれ始めた。株式相場はそれに敏感に反応し、先取りする形で上昇しているのである。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高野連を直撃「甲子園でリクエスト制度なぜ導入されず?」

  2. 2

    これも防災対策のひとつ? 「ソーラー充電器」は買っても秘密にしておけ

  3. 3

    大谷は連日の一発、メジャー6人目「40-40」目前…それでも「未来が見えない」根本原因

  4. 4

    加橋かつみさんが憧れたストーンズ「サティスファクション」はザ・タイガースの原点でもある

  5. 5

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  1. 6

    小泉進次郎の自民総裁選出馬に暗雲…「3つのネガティブ材料」で“客寄せパンダ”に急激な引き潮

  2. 7

    小林鷹之氏のカネ集めは「古い自民党」そのもの…初入閣後にハイペースでパーティー開催

  3. 8

    Number_iに囁かれるキンプリ遺産の食い潰し…サマソニで持ち歌少なくデビュー曲を2回披露

  4. 9

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  5. 10

    「ブラックモンブラン」竹下製菓が最大の危機に…事業拡大の矢先、右腕の夫と会長の父に先立たれ