「期待値」は信用していいのか? スポーツくじで1億5000万円を儲けたツワモノも…
投資の世界では「α(アルファ、超過収益)」などと表現されたりもするが、期待値が1を上回っていると、「勝負する価値がある」と判断される。
ただ、「期待値」には「落とし穴」があるのも事実。「サンクトペテルブルクのパラドックス」というものが存在していて、仮に「期待値が無限大」になっても「勝ち切るのは難しい」という指摘がある。
「計算上では儲かる」というものでも、「勝負が永遠に続けられるのか」とか、「胴元の支払い能力はどうか」などの“諸問題”が発生しているのだ。
もちろん、今回のメガビッグなどのスポーツくじに関しては、「支払い能力がない」ということはないだろう。ちゃんと銀行が払ってくれる。
その一方で、「おじいちゃんに、じゃんけんで10回連続で勝ったら、100万円あげるね」などと、調子に乗って、孫と安易な約束をするのはチョー考えものだ。
確率は0.1%と低いが、「まったくあり得ない話」ではない。「おじいちゃん、あのとき勝った100万円、いつ払ってくれるの?」と、孫が来るたびにセビられるのは、もうウンザリである。
「ちょっと待って、今週、メガビッグが当たったら払うから」
そんな絵空事でゴマカすことくらいしか思いつかないだろう。