著者のコラム一覧
黒岩泰株式アナリスト

FXの投資手法「トラリピ」に被害者が続出 想定内レンジなら有効だけど…

公開日: 更新日:

「また排水管が詰まった!」

 3日に一度は登場するウチのラバーカップ。これはトイレとかキッチンが詰まったときに使う「バッコン!」っていうアレだ。

「だ~か~ら~、流しのなかに、普通のゴミを捨てるな! って言ってるだろ!」

 しかし、カミさんの癖は直らない。とはいえ、今日もひとり寂しく、長い鉄製のワイヤー(パイプクリーナー)で、穴の中を突っついてみる。

 詰まりの原因は……そう、大体は流しの下にあるS字の「トラップ」にある。ここにゴミが引っ掛かっているのだ。繰り返し起こるので、ウチでは「トラリピ~(IKKO風)」と呼んでいる。

 市場でも「トラリピ」という投資手法が存在している。主にFX(外国為替証拠金取引)で使われているもの。一定のレンジで売り・買いを設定しておけば、あとはお任せ。仕事や寝ている間でも、自動的に売買してくれる。想定レンジ内であれば、コツコツと利益を積み上げてくれるのだ。

 しかし、当然、弱点もある。それは大きなトレンドに出合ったとき。一方通行に上昇したり、下落した場合には、どんどん損失が膨れ上がっていく。そして耐え切れなくなったら、ギブアップ。強制決済。証券会社に入れた証拠金をすべて失ってしまう……。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    悠仁さまは学習院ではなぜダメだった?大学進学で疲弊する宮内庁職員「もうやめたい」と悲鳴

  2. 2

    小室圭さん騒動時を彷彿させる宮内庁長官の“ズレ”…まずは悠仁さま世代の受験生が納得する丁寧な説明を

  3. 3

    兵庫パワハラ知事やコバホークも? 東大→官僚→政治家は“ピカピカの経歴”にあらず旧いタイプ

  4. 4

    小泉進次郎氏のトンチンカンが止まらない!「大学に行くのがすべてではない」「改憲はファストパス」まで飛び出す始末

  5. 5

    教団とズブズブ自民党・萩生田光一ついに落選危機…最強刺客“統一教会キラー”が東京24区に参戦

  1. 6

    石破茂総理誕生で「愛子天皇」前進か…国民の9割が賛成も女系天皇の皇位継承に大反対の壁

  2. 7

    悠仁さまは東大志望でも…一般受験生が選ぶなら"定評ある"トンボ研究の大学は?

  3. 8

    ただの思い付きじゃなかった? 小泉進次郎氏が「解雇規制の緩和」をぶち上げたワケ

  4. 9

    大阪万博の目玉に「火星の石」急浮上? 期待寄せる吉村知事、でも開幕前から見られるで

  5. 10

    高市早苗氏の猛追に旧統一教会が見え隠れ…熱心な信者がXで「サナエ一択」を大拡散

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷に懸念される「エポックメーキングの反動」…イチロー、カブレラもポストシーズンで苦しんだ

  2. 2

    やす子の激走で「24時間テレビ」は“大成功”のはずが…若い視聴者からソッポで日テレ大慌て

  3. 3

    3Aでもボロボロ…藤浪晋太郎の活路を開くのは阪神復帰か? 日本ハム、オリックス移籍か

  4. 4

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 5

    阿部巨人が《もっともビビる》阪神投手の復帰でCS戦々恐々…Gナインに根付く苦手意識

  1. 6

    阪神・大山悠輔を絶不調に変えた根本原因…良かれと取り組んだオフの肉体改造が裏目

  2. 7

    兵庫パワハラ知事やコバホークも? 東大→官僚→政治家は“ピカピカの経歴”にあらず旧いタイプ

  3. 8

    やす子「24時間テレビ」での好感度上昇は諸刃の剣…早くも“イジリにくい芸人”になる懸念

  4. 9

    キムタクが迫られる「主役の座」からの退場…盟友からも“二番手”降格を提言される異例の事態

  5. 10

    神田正輝「旅サラダ」“有終の美”前に拒絶態度は変わらず…沙也加さん元カレ舞台中止で復帰は絶望的