海外留学の難易度とトレンドは? 自民党総裁選候補の3人が東大→ハーバード大、小泉進次郎氏は関東学院大→コロンビア大へ
■海外大学院"ロンダリング"は厳しく、近年は大学在学中留学が主流
グローバルに国際社会で活躍するためとか、海外の芸術文化を学びたいというのであれば、英語圏以外の欧州など広い選択肢を考えるべきであろう。ヨーロッパには、留学生も含めて大学授業料が、ほぼゼロの国もある。ドイツやノルウェー、アイスランド、フィンランドなどである。
またフランス、イタリア、スペインなど日本人に人気のある各国も、留学生も含めて学費はかなり安い。英語圏にこだわらなければ、本人の学びの目的に沿って選べる留学先の候補は広がるはずだ。
近年は、海外留学が必須となっている国際系学部が増えている。国立大でも千葉大学が、全学部生に海外留学必須という思い切った構想を打ち上げている。そのため、国立大学の標準授業料より高い授業料を課すことになった。標準額より高い国立大は首都圏の東京芸術大学、東京工業大学(現・東京科学大)などであり、千葉大学の自負がうかがえる。たとえば国際教養学部では、留学の回数や時期などは学生が決めるが、海外留学が最低1回は必須となる。