兵庫・斎藤元彦知事は「確証バイアス」か? 5000件の「辞めて」より1通の「辞めないで」に涙
だが、この問題で9月中旬までに兵庫県庁に寄せられた「斎藤知事ヤメロ」「早く辞めてほしい」といった苦情や批判の電話は約5000件に上ったと報じられている。
5000件にも及ぶ「早く辞めてほしい」という意見はなぜか耳に入らず、1通の「辞めないでほしい」という意見に対して「覚悟を決めた」というのは、民主主義の原則である「最大多数の最大幸福」という視点から考えて正しいのだろうか。
SNS上でも《批判的意見はキレイさっぱり無視して、自分を励ます手紙に感動って。どうなの》《自分がこの高校生の親だったら恥ずかしいな。育て方を間違えたと本気で思う》といった否定的な投稿がほとんどだ。
そもそも、エレベーターのボタンを押すタイミングが悪かったり、訪問先の車寄せが遠く、ちょっとの距離を歩かされたりしただけで担当者に激怒するなど、傲岸不遜な態度が今回の事態を招いたわけで、常日頃から県職員とコミュニケーションを図り、自分に都合のいい情報ばかりを集めていなければ不信任決議に至ることは無かったに違いない。