迫るマイナ保険証切り替え…政府広報ゴリ押し大失敗であふれる不安、後を絶たない大混乱
■拍車かけるA4判の「お知らせ」
さらに事態をややこしくしているのが、被用者保険に加入する被保険者などに交付されるA4判の「資格情報のお知らせ」。マイナ保険証がシステムエラーなどで使用できなかった場合に、マイナ保険証と一緒に提示すると保険診療を受けられる代物だ。
「『お知らせ』を資格確認書と勘違いしたり、重要書類なのに捨ててしまったりするケースが多発しているといいます。国民健康保険や後期高齢者医療保険の被保険者にはまだ届いておらず、余計に混乱が生じてしまう。政府広報の大失敗ですよ」(本並省吾氏)
保団連は28日に主催した国会内の集会で、現行の保険証の存続を求める署名(177万4741筆)を立憲民主党と共産党の国会議員に提出。集会には国会議員22人が駆け付け、総勢約300人が参加した。いまだマイナ保険証のトラブルやひも付けミスが発覚する中、いつまで国は保険証存続を望む数多の声を無視し続けるのか。
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保団連や、全労連などで構成される「マイナンバー制度反対連絡会」が11月7日に開かれた。関連記事【もっと読む】マイナ保険証への一本化に医師らが撤回要請 官僚はタジタジ回答、場内から総ツッコミ!で詳しく報じている。