甲州市立勝沼図書館(山梨県)ぶどうとワインの資料は3万冊
甲州市勝沼町は山梨県のほぼ中央に位置し、ぶどうやワインの産地として知られる。
甲州、マスカットベリーA、シャインマスカットなどのぶどう畑と、大小合わせて46ものワイナリーに囲まれているのが甲州市立勝沼図書館だ。
「周囲はぶどう畑ですし、景色は素晴らしいと思います。扇状地にあり、来館されたソムリエの方はフランスのブルゴーニュ地方に似ているとおっしゃっていました。当館を拠点に徒歩でワイナリーめぐりをする方もいらっしゃいます」(同図書館司書の古屋美智留さん)
何しろ約12万冊の蔵書のうち、4分の1にあたる約3万冊がぶどうやワインに関する資料というから驚く。「ぶどうとワインコーナー」にはそれらが所狭しと並んでいるうえ、毎年10月から年内いっぱいは「ぶどうとワインの資料展」を開催。年ごとにテーマを変え、図書館の中央に資料を展示している。
「ぶどう栽培が盛んでワイナリーも多い土地柄ですから、地域の方に古い資料を提供していただいたり、古書店を回ったり、ぶどうとワインに関するものは高価な辞典なども含めてできる限り集めています。なので付近のワイナリーの方が閉館まで本を読んだり、ここで勉強されてソムリエ資格を取られたり……。最近はワインのことを調べるために大阪からいらした方もいました」(古屋美智留さん)