年末年始9連休は能登で過ごして復興支援 受け入れ再開の宿泊施設わずか16%も、現地はウエルカム
元日の震災発生から間もなく1年。復興は遠い。共同通信は26日、能登半島地震で大きな被害を受けた石川県6市町(七尾市、輪島市、珠洲市、志賀町、穴水町、能登町)にある全314の宿泊施設のうち、11月上旬時点で一般宿泊客の受け入れを再開しているのは16%にとどまると報じた。
裏を返せば「16%」の51施設は、観光客を出迎えてくれるということ。そもそも現地は観光を楽しめる状況なのか、復興作業の妨げにならないかといった疑問も浮かぶが、実際どうなのか。能登半島の先端に位置する珠洲市の観光協会に聞いた。
「正直まだ観光といった雰囲気ではなく、復旧工事業者の受け入れで宿泊施設はほぼいっぱいです。ただ、日帰りであれば楽しめるスポットはあります。道の駅『すずなり』では地元料理を提供し、パワースポットとして有名な珠洲岬の『青の洞窟』も、営業を再開しています」(担当者)
輪島市はどうか。市の産業部観光課の担当者はこう話す。
「『ホテルルートイン輪島』など、一部の宿泊施設が一般客を受け入れています。道の駅『輪島』をはじめ営業を再開する店も増え、『輪島朝市』も市役所近くの商業施設内で続いています。現地でお金を落としていただくのも支援のひとつだと思うので、今できる範囲で観光を楽しんで欲しい。しかし、多くの場所で復興が進んでいないのも事実。輪島の現状を見て、皆さんの考えを深めていただければ幸いです」