1000人と会っても「ときめかなくて」…理想の”推し”を探し続ける中高年たち
婚活パーティーやイベントに参加して、「いい人がいない」と口癖のように言う男女は少なくありません。婚活のカウンセリングで、「100人、1000人と会っても“ときめきがない”」という人もいます。先日も、44歳の女性が「婚活は全然ときめかなくて楽しくない」と感想を述べていました。理想の“推し”が現れるまで現実を直視できずに運命の相手を探し続けているのは、恋愛経験が少ない40代以上に多い傾向です。
そもそも中高年になると、自分本位の方が増えてきます。相手が嫌がっているかや空気を読むことができず、パーティーの場で「いつ会える?」としつこく誘ってトラブルになるケースもあります。とくに男性は、年収が高くなるほど「経済力があれば受け入れられるだろう」と考え、自分の感情を押し通してしまい、会話が成立しなくなることも。美人だと思った”推し”の女性を、人間ではなく妄想のキャラクターに置き換えて、自分の希望している回答が来ると思い込んでいる人は残念ながらいるのです。
女性もしかり。ある47歳のバツイチの男性開業医と42歳の会社員女性のお見合いでは、女性は男性の見た目や経歴を運命の相手としながら、プライベートには関心を持たず、「結婚したらこんなところに住みたい」「私も仕事が忙しくて家事が難しいから、平日は一緒に外食しましょう」など理想の結婚生活を一方的に語って解散。普段、男性が雑談の連絡をしても無視。返事をしないのは日常会話には興味がなかったからで、自分の話したいことのみ連絡していました。もちろん、うまくいきません。