自立の 川崎孝介代表(1)知育おもちゃのサブスクから障害者の“自立支援”まで
小学校も高学年になると、さすがにお金を払わなければ買えないということは理解した。すると次は、大人相手に小芝居を打つようになった。
「欲しい商品の前で、倒れ込んだフリをするのです」
心配した通りがかりの買い物客が声をかけてきたら、これが欲しいのだがお金がない。あまりの空腹で倒れてしまったのだと話すのだった。
「10人試して1人でも買ってくれればラッキーと思っていました」と、川崎氏は笑う。
地元の公立中に進んだ川崎氏は、バスケットボール部に入部するも、半年で辞めてしまう。
「スポーツにはあまり興味が持てなかった。参加するしないは自由なはずの部活なのに、いやいやながら続けるのは意味がわからなかったんです」
こうして帰宅部となった川崎氏だが、結構忙しい日々を送っていたという。小学生時代からハマっていた、仮面ライダーのフィギュア収集にのめり込んだのだ。
「千葉から東京にかけての大型玩具店、デパート、中古販売店などに、毎日のように片っ端から電話をかけていました」