2024年は希望の持てる年に…秋口に株価が「史上最高値」を突破する可能性
こうした状況から、春ごろまでは政治を睨み、株価は一進一退となりそうですが、7月中ごろには企業の第1四半期決算(25年3月期)が発表されてきます。ここで好決算を確認できれば、日経平均4万円の観測記事が多くなるでしょう。そして秋口に中間決算が発表されるころ、株価は史上最高値を更新しそうです。
足元、政治情勢こそ売り材料となっていますが、経済面は買い材料が目立ちます。次世代半導体、EV電池、脱炭素の新エネルギーなど日本企業が得意とする分野の需要拡大は世界規模で起きています。九州や北海道では半導体の新工場建設に絡み、人手不足といううれしい誤算。24年は海外企業を巻き込みながら、各地で半導体ビジネスが盛んになります。
一方、中国経済は「失われた10年」のデフレへ向けた助走期間に入ったとの読みも出てきました。「世界の工場」だった中国の失速。日本に対する欧米の期待は一段と高まっています。
為替相場は海外勢を中心に、24年中に1ドル=130円説が流れ始めました。行き過ぎた円安に歯止めがかかる可能性もあります。
ドジャースに移籍した大谷翔平選手の活躍も楽しみ。海外で活躍するアスリート、そして日本企業。希望の持てる24年になりそうです。
(IMSアセットマネジメント代表・清水秀和)