24年相場は「ダウの犬」投資法が有効か…「厳しい1年を覚悟せよ」の指摘も
米S&P500は、24年最初の週は週間ベースで1.5%下落、週間下落率としては23年10月下旬以来の大きさで、ファンドストラット・グローバル・アドバイザーズのリー氏は「1月の相場はその年の行方を映す傾向にある。つまり、初週の混乱は、厳しい1年を覚悟せよとわれわれに告げている」とした。同氏は23年の米株上昇を予想した数少ない市場関係者である。
23年11月、株式投資をしている大企業の若手社員と話した。SNSに習熟した彼は、日本株は買わない、米国株しか買わないと断言。アップル、アマゾンなど米テクノロジー株に投資して大儲けし、為替の円安も加わりダブルで儲かりましたよと自慢していた。
米国株の投資法に「ダウの犬」がある。NYダウ構成30銘柄の中で配当利回りが高い上位10銘柄に均等投資し1年後に売却、改めてその時点の上位10銘柄に投資するサイクルを繰り返す手法で、マイケル・オヒギンズ氏が91年に著書で紹介し注目を浴びた。
素人向きとも思える「ダウの犬」をTOPIXコア30に当てはめると、予想配当利回り上位10銘柄(1月5日時点)は、銘柄コード順に武田薬品、アステラス製薬、本田技研、三井物産、三菱UFJFG、三井住友FG、みずほFG、東京海上HD、KDDI、ソフトバンクとなる。