故・細田博之氏の収支報告書を死後に訂正…秘書が「好き勝手できる」はやはり本当なのか
■議員の知らぬところで、カネの記載、不記載すら好き勝手にできる!?
議員本人のあずかり知らぬところで、カネの記載、不記載すら好き勝手にできる疑いが浮上した「自民党国会議員の秘書」。本当にそんなことが可能なのかと思いきや、その“痕跡”がみられる収支報告書があった。安倍派元会長で、昨年11月に亡くなった細田博之前衆院議長(享年79)の政治団体だ。
「通商産業エネルギー政策研究会」。今年2月1日に訂正された支出を見ると、こうある。「支出の目的 使途不明金」「金額 178万円」「年月日 不明」「支出を受けた者の氏名 細田博之」「支出を受けた者の住所 松江市」
政治活動費の内訳として、「その他の経費」に丸印がつけられ、その小分類が「使途不明金」というのもメチャクチャなのだが、この訂正通りであれば、細田氏が派閥からキックバックされた178万円を自分自身に支出し、その使途は不明となってしまうだろう。しかも、訂正日は細田氏の死後なのだ。まさに「死人に口なし」と受け取られても仕方がない。
この訂正はどういう意味なのか。主たる事務所として記載された衆院議員会館の連絡先に電話をかけたが、コールは鳴るものの、つながらなかった。