日経平均4万円! 株価はどこまで上がる? いま買える銘柄は? 株のプロたちが徹底分析
株価4万円時代の到来だ。34年ぶりに史上最高値を更新したばかりだというのに、日経平均の勢いは止まらず連日、高値を更新。ただ、今年だけで6500円を超す上げ幅に「怖い」と口にする株のプロもいる。一方で「5万円超え」を唱える専門家も少なくない。ギャンブル色が一段と強くなる相場をうまく乗りこなせば、儲けのチャンスも……。
■「01」銘柄はもっと上がる
「強気」と「弱気」が混在する難しい局面なのかもしれない。強気派から聞こえてくるのは「いまの相場は決してバブルではない」「4万円は通過点に過ぎない」といった見方だ。
弱気派は、「バブルの側面を拭いきれない」「上げ幅が急すぎる」など悲観的。
「いずれにしろ、株価は大きく動いているのだから、稼ぐチャンスは転がっている」(市場関係者)のだ。
この先の株価をどう読むか。株式評論家の杉村富生氏の見立てはこうだ。
「1989年のバブル期最高値(日経平均3万8915円)をつけたころの1株当たり利益は638円でした。それが今年2月末時点は2365円と、4倍近くに膨れ上がっています。PBR(株価純資産倍率)は89年に5.67倍、いまは1.5倍程度。企業の稼ぐ力は3~4倍です。それで日経平均は同じ水準なのですから、バブルとはいえません。世界市場の平均PER(株価収益率)は17.3倍、米S&Pは20.4倍です。日経平均が同レベルになると、4万4115円、5万2020円。5万円はもう少し先でしょうが、年内4万6000円まではあると思っています」
要するに日本株は4万円でも割安水準ということだ。
「狙い目は『01』銘柄です。証券コード(上場会社ごとに割り当てられた4ケタの数字)の最後2つが『01』の銘柄は歴史を持つ優良な会社がほとんど。大成建設や日本郵船、キッコーマン、日本製鉄、三菱倉庫、TBSホールディングスなどです。海外勢が買いまくっている銘柄と一致します」(杉村富生氏)