1500万人が登録!スポットワーカー市場が急拡大中…サービス分野の人出不足が追い風に
■メルカリも参入
フリマアプリの最大手2300万人が利用しているメルカリは3月6日、スポット求人サービス「メルカリ ハロ」を発表した。メルカリの登録情報(本人確認と銀行口座登録)が引き継がれ、面接や履歴書が不要で働けるのが特徴だ。
「ツナグ働き方研究所」(東京都千代田区・平賀充記所長)では、単発、短時間、短期間で働くスポットワーカー市場を毎月調査し「スポットワークマーケットデータレポート」を発表している。
3月25日発表の同リポートによると、24年1月度のスポットワーク求人倍率は1.44倍、新規ワーク数は8万3112件と、前年6月から8カ月連続で前年比プラス。主要職種ではコンビニスタッフが前年比8.3%増と最も伸びが高かった。なお、同月のスポットワーク平均時給は1189円で、通常のアルバイトの平均時給と比べ9円高い。
元岡山商科大学教授で経営評論家の長田貴仁氏が、スポットワーク市場の拡大をこう述べる。
「長期間の雇用を保障しない企業が増え、万が一のためいろいろな職種を経験して身に付けようと前向きな人が増えてきています。また、物価の高騰で、とくに教育費の高騰は負担が大きく、不足分の資金獲得にスポットワークは大きなウエートを占めています」
スポットワーク市場は多様な働き方として定着、今後さらに広がることが予想される。
(ジャーナリスト・木野活明)