裏金議員44人の政倫審は「訂正された収支報告書」が突破口?自民“上から目線”で申し立て賛成の何サマ
「裏金議員よ、今夜は震えて眠れ」となるのか。それとも例によって「茶番劇」で終わるのか。
自民党派閥の政治資金パーティーの裏金事件を巡り、同党は8日、立憲民主党などの野党側が求めていた関係議員44人に対する衆院政治倫理審査会(政倫審)の審査申し立てに賛成する方針を示した。
自民が同日、立憲との国対委員長会談で伝達。審査の開催は委員の過半数により議決される見通しとなった。自民の御法川信英・国対委員長代理(59)は会談後、記者団に「申し立てが出た場合、自民としてもしっかり対応する」と言い、立憲の安住淳・国対委員長(62)も「自民の決断は評価したい」と語っていたが、応じるかどうかは個々の議員の判断に委ねられるため、どうなるか分からない。
■「開催に応じてもいいよ」と言わんばかりの態度…
とはいえ、自民側が「賛成する」「しっかり対応する」などと説明していること自体が妙な話。
複数年にわたって派閥からキックバックされた怪しいカネを受け取り、政治資金収支報告書に記載しないという違法・脱法行為を常習的に繰り返し、ため込んできたのだ。本来であれば、野党側の要求がなくても、関与した自民議員は裏金事件が発覚した時点で自ら率先して政倫審に出席し、コトの経緯をすべて明らかにするべきだったのに、「野党が求めるなら仕方ない。開催に応じてもいいよ」と言わんばかりの“上から目線”の態度に呆れている国民は少なくないだろう。