大型優良銘柄が爆上がり! 今後の株式市場「稼ぐチャンス」は“富裕層相場”便乗にあり
富裕層の投資手法は「下落局面でバタバタしない」
市場関係者がこっそり教えてくれた。
「相場を牽引しているのは大金持ちです。国内ばかりでなく、海外ファンドなど機関投資家が日本株を買い漁っています。富裕層は、値上がりしている株を買う“順張り”の投資家たち。しかも王道の銘柄を仕込みます。日本株でいえば日経平均に採用されるような大型優良銘柄。実際、ここへきて急騰しているのはそんな株ばかりです」
この1年間(今年と昨年の7月12日終値で比較)の値上がり株を調べてみたら、本当に優良株の上昇率は凄まじかった。
日経平均採用銘柄では、電線に強いフジクラは1149.5円が3325円に上昇。何と2.9倍だ。三菱重工も同じく2.9倍、日立製作所は2.1倍だった。
「東証プライム市場に上場する歴史ある強い会社です。こうした銘柄の株価が2倍、3倍になると考える投資家は多くありません。でも実際にそうなっています。かつてない市場に様変わりしていると認識したほうがいい」(経済評論家の杉村富生氏)
半導体関連のディスコは、2万2425円が6万2530円(2.8倍)にハネ上がった。インバウンドが追い風の三越伊勢丹HDは1453.5円↓3496円(2.4倍)、NECは6691円↓1万3215円(2.0倍)だ。
500円や600円の株が2倍、3倍になるのはそれほど難しくはない。でも、日本を代表するような優良企業で、株価もそれなりという老舗がわずか1年の間に倍以上になるとは……。次元が変わったのは確かだ。
とはいえ、さすがにこれ以上の値上がりを期待するのは虫が良すぎるのでは?
「そんなことはありません。いま上がっている強い銘柄はもっと上昇していきます。もちろん利益確定売りに押される場面は出てきます。相場環境が悪化し、株価急落も起こるでしょう。そのときにグッと我慢しなくてはなりません。慌てて売ってはダメ。じっくりと保有し続けて下さい」(杉村富生氏)
富裕層の投資手法は「バタバタしない」。いつか株価は戻ると、ゆったり構えていればいいのだ。