動画投稿サイト「FC2」創業者 9年もの「海外逃亡生活」から帰国した理由と逮捕の決め手
■「当時はアメリカ人だった」と供述
高橋容疑者は調べに対し、「私は当時、アメリカ人だったので日本の法律には違反しないと思う」と供述している。
高橋容疑者は学生時代、米国に留学。そのまま海外に移住し、米国籍の女性と結婚した。「日本に帰国したら逮捕される」という理由から、米国本土やハワイ、アラブ首長国連邦のドバイ、タイなど、世界を転々としながら「逃亡生活」を送っていた。なぜ、このタイミングで帰国する気になったのか。本人はSNSで<日本に帰りたい。母親も1人で病気やし><母親に会いたい>と、つぶやいていた。
FC2のユーザー数は14年時点で約1400万人。国内の動画投稿サイトでは4番目にアクセス数が多く、約95%の動画を日本語で視聴できた。
「当時、HPではラスベガスに拠点があると明記していたが、実質的な管理・運営は大阪市内にある法人で行われていたことが判明した。日本語の設定があり、<お盆休み>といった言葉遣いもあった。犯罪行為が一端でも国内で行われていた場合、国内法が適用できると判断した」(捜査関係者)
高橋容疑者は本人名義の米国のパスポートを所持していたというから、パクられるのを覚悟で帰国したのだろう。