東京メトロは“例外”だ 新規上場株の少なさは深刻…IPO市場が低迷する理由
こうなると悪循環で、無理して新規上場させても公募価格を低く設定され、うまみが少ない。それなら別の方法で資金調達しようと、IPOでなくM&A(合併・買収)を選ぶ企業も増えているようだ。
当然、投資家目線からしてもIPOへの興味は薄れる。東京メトロこそ好調なスタートを切ったが、10月25日に上場した今年2番目の規模のリガク・ホールディングスの初値は公開価格を4.3%下回った。これはかなりの危機だ。
12月には年末恒例のIPOラッシュが始まるが、この状況では様子見が増えそうだ。本格回復には東証のさらなるグロース市場対策を待つしかない。 (丸)