謀略型軍人の態度を変えさせた石原莞爾の日中戦争不拡大論
![療養中の自宅からリヤカーで東京裁判出張尋問が開かれる酒田市へ向かう証人の石原莞爾元陸軍中将(山形県飽海郡高瀬村)=1947(昭和22)年4月30日(極東国際軍事裁判)/(C)共同通信社](https://admin.nikkan-gendai.com/img/article/000/286/216/28f94ad70fe6d68125a424a4250be33c20210309125421363_262_262.jpg)
汪兆銘担ぎ出し工作の日本側の裏面史を語っておくことにしたい。この中心になったのは、上海で影佐機関を動かしたこともある影佐禎昭であった。担ぎ出し工作の始まりのときは、参謀本部の第8課の課長であった。第8課は謀略担当でもある。この影佐と支那班長の今井武夫が軸になっている。
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