保阪正康作家

１９３９年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。２００４年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史　縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く歴史が暗転するとき』（講談社）として好評発売中。

太平洋戦争下具体的に進んでいた東條英機暗殺計画の内容

公開日：2021/03/22 17:00　更新日：2021/03/22 17:00

　太平洋戦争下において、政治、軍事の大権を付与された形になり、東條英機はまさに独裁的な権力体制を敷いた。自分に反対するのは昭和天皇に弓を引くことだと公言し、戦争政策に反対、あるいは講和を主張する者を徹底的に弾圧した。かつての首相である近衛文麿にさえ、日常的に憲兵を送り、監視させて…

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