著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

プーチンのウクライナ侵攻と日本の「支那一撃論」の共通性

公開日: 更新日:
第2次上海事変。中国軍の侵攻に迫撃砲を撃つ日本軍(C)Underwood Archive/Umoversal Images Group/共同通信イメージズ

 これまでプーチンのウクライナへの軍事侵略が20世紀の帝国主義的戦争の教訓に全く学んでいないという事実を指摘してきた。彼の頭にあるのは、スターリンのつくったソ連という社会主義体制の中心軸を再現して、ロシアをその帝国の支配者たろうとする野望であった。もしプーチンが生粋の軍人であった…

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