被害総額1150万円!中高生3人が不正入手回線使いコンサートチケット詐欺 フィッシングでデータ乗っ取り
先月、逮捕された岐阜県大垣市の高校1年生ら中高生3人は、生成AI「チャットGPT」を悪用した自作プログラムを使い、楽天モバイルのシステムに不正ログインし、回線契約を繰り返し結んでいた。3人は少なくとも約2500回線を複数の人物に転売し、約750万円分の暗号資産を得ていた。販売価格は1回線あたり1000~3000円で、購入者は送られてきた「eSIM」を使って通信していた。
「今回逮捕された高校生の1人が所有していた8件の『eSIM』のうち、1つが大垣市の高校生らによって転売されたものだった。高校生は『eSIMはSNSで知り合った人から譲ってもらった』と話している」(捜査事情通)
逮捕された中高生3人はSNSで知り合い、手口を共有しながら犯行は単独で行っていた。さらに他に使い道はないか研究を重ねていた。
「ペイペイのIDとパスワードが手に入れば、Xでも同じパスワードを使い回しているケースが多いことから、Xのアカウントを乗っ取ることも可能です。そのアカウントを使って闇バイト募集や、他人名義の口座を買い取ることもできる。実際、沖縄の中学3年生はフィッシングで抜き取った他人のペイペイのパスワードを入力し、アカウントを乗っ取れないか試していた」(前出の捜査事情通)
中高生たちがIT技術を応用して、サイバー犯罪を繰り返すとは、恐ろしい時代になったものだ。