CSで敗れた広島選手が証言 「巨人のウィークポイントは阿部」

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 日本シリーズで、巨人の大黒柱・阿部慎之助(34)が“諸刃の剣”になりそうだ。CSファイナルステージ3試合で10打数3安打2打点。いずれも単打だったため、「長打が出る気がしないな」と原監督に指摘されるなど、まだ本調子ではない。

 不安は扇の要でもある捕手の方。今季の盗塁阻止率.368はリーグ2位も、9月に右肩から背中にかけて帯状疱疹(ほうしん)を発症。その後しばらく試合を欠場したのは投げられなかったから。その影響が今も送球に表れているという。

 CSを戦った広島の某選手は「(それまでの)阿部さんから走れる気がしなかったけど、欠場明けから送球が緩くなった気がするんです。だからCSでも『走れるヤツは積極的にゴー』という指示が出ていた。もっと仕掛けていればよかったんですが……」と言う。

 広島は第1戦で菊池が、第3戦で梵が盗塁を成功させた。阿部は一度も刺せていない。

 仙台にしろ、千葉にしろ、日本シリーズでは新たに寒さという敵が加わる。首脳陣は阿部をパ・リーグの本拠地ではDH起用も視野に入れているという。宮崎のフェニックスリーグに参戦中の第2捕手の実松を呼び寄せるのは、そのためだともっぱらだ。

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