ソチで血眼…浅田真央に放たれたプーチン大統領の「刺客」
■莫大な強化費、金メダルに1250万円
フィギュアは人の目による採点競技。ロシアはその「対策」も着々と進めているとの見方もある。
02年の米ソルトレークシティー五輪ではロシアに、ペア競技で審判員を買収した疑惑が浮上。着氷ミスをしたロシアペアが、完璧な演技を見せたカナダペアを抑え、金メダルを獲得するというスキャンダルが公になった(最終的にはカナダペアにも金メダルを授与)。今回は自国開催で国の威信もかかる。すでに全審判の性格や採点の特徴をチェックしているというから、水面下でもゴソゴソやっているかもしれない。
ロシアは98年の財政悪化とルーブル暴落以降、政治情勢が不安定。総額数兆円もの国費をソチ五輪の準備に使いながら惨敗では、国民の不満は爆発する。ひいてはプーチン政権の崩壊にもつながりかねない。
ソチ五輪の金メダリストに一律400万ルー
ブル(約1250万円)を報奨金として支払うロシア。世界トップ3の金メダル数を目標に掲げる背景にはそんな事情がある。
浅田真央はトリプルアクセルを完璧に跳んでもロシア選手の前に屈するかもしれない。