浅田真央 GPシリーズ優勝でも不気味な“キム・ヨナの隠し玉”
今季限りで引退を表明している日本の女王が開幕戦で好スタートを切った。 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第1戦、スケート・アメリカ(ミシガン州デトロイト)最終日は20日(日本時間21日)、女子フリープログラム(FP)が行われ、浅田真央(23)が131・37点でトップに立ち、ショートプログラムとの合計204・55点で優勝。これで浅田はファイナルを含めたGP全7戦を制覇し、自身が持つ日本勢最多記録を更新する12勝目を挙げた。
この日の浅田は序盤のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で回転不足から転倒した。ジャンプでミスが出たものの、高い表現力が評価されて演技構成点で出場選手中トップの69・54点をマークし、2位のアシュリー・ワグナーに大差をつけて圧勝した。
その浅田のライバルである「女子フィギュアの女王」キム・ヨナ(23=韓国)は右足中足骨を損傷。9月には全治6週間と診断され、すでにGPシリーズ(第2戦のスケート・カナダと第5戦のフランス杯)欠場を決めている。GPはソチ五輪に向けて審判団へのアピールの場でもあるだけに欠場は大きな痛手だが、それでも、浅田の不安は拭えないのではないか。