1年目から活躍続々 広島のスカウト部長が語る「新人育成法」
一方で、ケガには細心の注意を払っている。
「練習は『天気のいい時、体調のいい時はしっかりやれ』と。1年目から戦力で期待している分、『ケガだけは気をつけろ』とも言っている。肩や肘にちょっとした痛みが出た時に『ちょっとおかしい』と言いなさいよと。2~3日で治るものが我慢して無理をした結果、1カ月のケガになることもありますからね」
チームの育成方針もあり、近年では福井優也(10年1位=早大)、野村祐輔(12年1位=明大)らが新人年から活躍する。
「スカウトをやってきて、アマの時に変化球がいい人はプロで大成すると考えています。福井にしても野村にしてもそう。大瀬良はカットボールが良かった。コントロールとキレの良さ。変化球の精度はしっかり見ている。あとは、大学生なら春と秋のリーグ戦で安定した成績が残せるか。特に投手の場合、1シーズンずっと不調というのは、プロでも安定して成績を残せない不安を感じる」
かといって、すべての選手が活躍するわけではない。苑田部長も、最近の若者気質についてこんな指摘をする。