W杯優勝が定番なのに…次期監督にドイツ人なぜ挙がらない

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 サッカー日本代表監督は「W杯優勝国から選ばれる」の法則がある。
 98年W杯をフランスが制すると日本代表監督には、フランス人のトルシエが就任することになった。02年日韓W杯がブラジルの優勝で終わるとブラジル人のジーコが指名された。イタリアが優勝した06年W杯後は日本サッカー協会内で覇権争いのゴタゴタがあり、ボスニア・ヘルツェゴビナ国籍のオシムが指名されたのは例外として、スペインが制した10年W杯後も当初の本命はスペイン人だった。

「技術委員会の原博実委員長が自身のスペインコネクションをフル活用。複数のスペイン人指導者と交渉を重ねた」(マスコミ関係者)が、すべて不発に終わってイタリア人のザッケローニ監督に落ち着いた。
 そこでブラジルW杯である。ドイツが4回目の優勝を飾ったが、次期監督はスペイン系メキシコ人監督アギーレの一本かぶり。ドイツ人指導者の名前は、まったく聞こえてこない。

■原委員長に丸投げ

 昨年9月、ザッケローニ前監督について「選手選考にも用兵にも疑問あり。何よりもW杯を勝ち上がるための<勝負師としての才覚>が感じられない」と本紙に寄稿した鈴木良平氏(ドイツサッカー協会公認S級ライセンス保持者)は「前々シーズンのCL、国内リーグ戦、カップ戦を制して3冠を達成したバイエルン・ミュンヘンのハインケス監督を推薦したい。昨年、監督業から引退を表明したとはいえ、原委員長もハインケスとは面識があるし、礼を尽くして要請すれば、引き受けてくれる可能性は十分にある」と話す。

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