今季も開幕戦Vは外国人 日本女子プロはなぜ勝てない?
■3位の穴井は「ルーとはお友達」と発言
穴井は前日、ルーとの優勝争いについて「今回は私がモノにします。でも、勘違いしないでください。同い年だし、仲はいいですよ」と言っていたが、こんなお友達感覚で勝てるほど、プロの世界は甘くはない。評論家の宮崎紘一氏がこう言う。
「日本人プロから『何としてでも勝ちたい。韓国選手や台湾選手たちの好きなようにさせない』という、ピリピリした緊張感や危機感がテレビ中継からまったく伝わってこなかった。なぜか。女子は年間37試合もあり、優勝しなくてもまだ36試合残っているという甘えがある。それに勝てなくても2位で880万円、3位700万円、最下位でも39万円もの大金が転がり込む。1年間そこそこやれば、サラリーマンが手にできない数千万円のカネが入る。それだけではありません。ちょっとかわいくて知名度が上がっただけで、マスコミやスポンサーからチヤホヤされ、一度も勝っていなくても大企業とスポンサー契約を結び、戦わずしてカネを手にする女子プロも多い。この勝利を逃したら生きていけないというほど追いつめられていないのです」