最下位オリ糸井が吐露した「打撃不振の原因」と「主将の重圧」
【橋本清の取りたて直送便 “本音を聞きたい”】
オリックスの糸井嘉男(33)に、ようやく本来の明るさが戻ってきました。
「会長から連絡もらってから調子が上がってきましたよ。電話でもラインでも、しょっちゅう連絡くださいよ、会長」
なぜかボク(=橋本)を「会長」と呼ぶ糸井。もちろん、ボクの電話にそんな効果はありませんが、糸井の調子が上向いてきたのは事実です。
前日までのここ9試合の成績は打率.324、2本塁打、9打点。開幕15試合で1割台に低迷していた打率は.252まで上がってきました。主砲の復調とともに、不振を極めていたチームもここ10試合で7勝3敗。少しずつ光が見えてきています。
それにしても、糸井の不振は想定外でした。6年連続で3割以上をマークし、昨年は首位打者に輝いた安打製造機が悩みに悩みました。
「自分でも原因がまったく分からなくて。去年のビデオを何度も見返しながら、いろいろ考え、試して、またビデオを見ての繰り返し。今になって思えば、(首位打者になって迎えた)今年は長打を増やそうと、キャンプからロングティーを多くやって、打球を飛ばそうと意識し過ぎたのかもしれません。体が反り返って、スイングも大きくなってしまっていました」