「冨田事件」に学ぶ教訓…国際試合では“身内”も信用できない

公開日: 更新日:

 競泳の元日本代表選手による窃盗疑惑の一件は後味の悪さだけが残った。

 昨年9月に韓国・仁川アジア大会でカメラを盗んだとして窃盗罪で有罪判決を言い渡された冨田尚弥(26)が4日に、控訴を断念。事の真相はともかく、今回の「冨田事件」で改めてハッキリしたのは、国際試合ではいつどんなトラブルに巻き込まれるか分からないということだ。

 日本代表が海外の大会に参加した際、各競技団体が専属コックを雇うのは、ライバル国に買収された宿泊施設の関係者から食事に禁止薬物や下剤を混入されるのを警戒しているから。用意された移動のバスが遅れ、会場入りがギリギリになって試合前のウオームアップもままならないのは日常茶飯事だ。

 国際大会の開催国によるあからさまな嫌がらせもあり、ラグビーの日本代表が遠征した際に、練習場として提供されたグラウンドに釘やガラスの破片が落ちていたことがあったそうだ。日本のお家芸である柔道は世界各国からマークされているため、足を引っ張ろうと畳が敷かれていなかったり、床が剥がれた稽古場を与えられることもあったという。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  2. 2

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 3

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  4. 4

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  5. 5

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  1. 6

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  2. 7

    下半身醜聞の川﨑春花に新展開! 突然の復帰発表に《メジャー予選会出場への打算》と痛烈パンチ

  3. 8

    モー娘。「裏アカ」内紛劇でアイドルビジネスの限界露呈か…デジタルネイティブ世代を管理する難しさ

  4. 9

    伸び悩む巨人若手の尻に火をつける“劇薬”の効能…秋広優人は「停滞」、浅野翔吾は「元気なし」

  5. 10

    小松菜奈&見上愛「区別がつかない説」についに終止符!2人の違いは鼻ピアスだった