なでしこオランダ戦に鈴木良平氏「リスク恐れなければ勝てる」
必要以上に恐れてはいけない。キックオフと同時にアグレッシブにプレーする。これで勝機は十分に見いだせるだろう。
なでしこジャパンのカナダW杯決勝トーナメント1回戦の相手が、オランダ代表に決まった。
世界ランキング4位のなでしこは、W杯1次リーグC組を1位通過。W杯初出場のオランダ(同12位)は、1次リーグA組3位で決勝T進出を決めた。チーム力を比較すれば、なでしこが負ける要素は少ないだろう。
しかし、日本が1次リーグ初戦で苦戦した「スイスと同タイプ」。平均身長170センチ超で日本を「高さで圧倒」。身長175センチの18歳FWミーデマは、オランダ女子1部で41ゴールを挙げて得点王。「女ファンバステンの異名を取る」――などオランダの持ち味ばかりが喧伝されている。
実際、なでしこは1次リーグ3試合で盤石の強さを発揮したわけではない。いくつかの課題を改善しないとノックアウト形式の決勝T以降、厳しい戦いを強いられる。
大会前、キープレーヤーにボランチMF阪口を指名した。中盤の底で相手ボールを奪取し、前への推進力を発揮して攻め上がり、攻撃系選手にチャンスボールを配球していく――というプレーが見られず、横パスなど消極プレーが目立った。