青森県予選は「3強」に注目 夏の甲子園でも上位狙える実力
春の青森大会優勝の弘前学院聖愛、センバツ1勝の八戸学院光星の「2強」に割って入ってきたのが、04年から6年連続で夏の甲子園に出場し、光星学院(現・八戸学院光星)と2強といわれた青森山田である。6大会ぶりに春の東北大会を制し、夏は「私学3強」の様相を呈している。
11年に硬式野球部寮で1年生部員が死亡した事件を受け、前監督が解任。12年に佐藤伸二監督(42)が就任したものの甲子園は遠かった。昨年限りで神奈川の強豪・武相高の監督を退任した桑元孝雄氏(45)が臨時コーチとして指導に携わったことが大きいと、青森山田の関係者がこう明かす。
「佐藤監督は日大藤沢出身で日大、社会人野球のいすゞ自動車を経て平塚学園でコーチ歴があります。神奈川で指導経験がある関係で、今年から主に週末の臨時コーチとして武相出身の桑元氏の指導を仰いでいるんです。武相監督時代は打撃指導に定評があった人。春の大会で早速、その効果が出て東北大会を強打で勝ち上がったのです」
春の東北大会決勝は、青森山田と八戸学院光星の同県対決。県大会優勝の弘前学院聖愛は、準々決勝で八戸学院光星に5対6で敗れた。
近年躍進が目覚ましい東北勢。例年になく実力が接近した青森の「3強」は、甲子園でも上位を狙える位置にいる。