HR300号王手、50発ペースも…西武中村が“心中複雑”なワケ
一発の感触を確かめるように、打球の行方を見つめているのは、21日のオリックス戦で自身通算299号となる今季27号を左翼席中段に放った西武の「おかわり」こと中村剛也(31)だ。
今季はシーズン開幕直後からバットが好調。前半戦だけで26本を放ち、このままのペースなら自身のシーズン最多本塁打(48本)を超える50発も夢ではなくなってきた。
中村は13年オフに西武と4年総額20億円の複数年契約を結んだ。いくら本塁打を量産したところで、今オフに増えるのは出来高分だけ。ベースアップは17年オフまで見込めない。
単年契約という「賭け」を避け、安定を取った結果とはいえ、心境は複雑ではないか。もっとも、複数年契約した球団は今頃ニンマリだろうが……。