打ち放題練習は百害あって一利なし
たくさんボールを打つと心地良い疲労感を味わえるし、練習した気にもなる。しかし練習量が多いだけでは、正しいスイングが身につくとは限らないのである。
片山プロによると、ボールを打つよりも練習器具で素振りした方が、スイングが良くなるそうだ。
加えて、打ち放題でボールをたくさん打ってしまうと、実戦とかけ離れた練習をすることにもなる。コースに出たら、いつも一発勝負。打ち放題の時のようにポンポンと続けて打てない。練習の時にたくさん打つ癖がある人ほど、コースに出るとそれができないから途端にプレッシャーに弱くなるのである。
もしもコースに出た時、プレッシャーに弱いと感じているなら、時間制打ち放題の練習場であえて数少なくボールを打ってほしい。例えば、1時間に10球しか打たないと決めてみる。これならば、練習場でもいや応なしにプレッシャーがかかり、コースと同じ気分でボールが打てる。これこそが本当の意味での中身が濃い練習になるのだ。
(ゴルフライター・マーク金井)