パット入らず25位 松山の“重症”に「ジュニア時代の弊害」指摘
そしてこの日の松山を象徴した極め付きが最終18番パー5の4パットダブルボギーだ。
ホールアウト後に、「自分の(パッティング)イメージとグリーンを合わせるのが難しかった。パットは今日は悪かったけれど、いい方向に向かっていると思う」と強がったが、松山のパットは重症だ。
グリーンが多くの選手の踏み跡で荒れて真っすぐ転がらないとはいえ、3番3メートル、6番2メートル、7番1.5メートル、17番2メートルと短いパットを外してスコアを崩しているようでは勝負にならない。
「松山のパット下手はジュニア時代の弊害でしょう。日本ではボールを飛ばすことばかり練習させて、パットは二の次です。しかし米国にはパット専門のコーチがいるなど、パットの重要性をジュニア時代からしっかり認識させている。しかも米ツアーにはいろいろな芝質があるなどグリーンコンディションは日本に比べてよくない。それでもイライラせずにパットを決めなければ勝てないことを選手たちはよく知っている。ボールが飛ばない宮里藍が9勝もしたのはパットのおかげであり、松山も勝ちたかったら藍ちゃんのようにパットをもっと磨くべきです」(ゴルフライター・吉川英三郎氏)
松山の3パット確率3.16%はランク110位。しかも9フィート(約2.7メートル)から1パットで沈める確率は44.44%(ランク124位)と成績がひどい。
これではトッププロたちがしのぎを削るプレーオフでの勝利は期待できない。