さらなるゴルフ離れを招くテレビ解説者の技術不足

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イ・ボミのスイング解説はひと言もなし

 これはどうしてなのか。

 解説者として出演した金子柱憲プロにはイ・ボミと成田のスイングを分析し、わかりやすく比較してほしかった。

 イ・ボミのスイングは「バックスイングとダウンスイングのテンポがほとんど変わらない」とよくいわれる。イ・ボミは身長158センチ、体重56キロと小柄なのに決してボールを叩こうとはしない。ゆったりとしたテンポで振り切った後もバランスを崩すことはない。

「上体を右に傾けずに真っすぐ構えて、ダウンスイングでも右肩を下げずに、軸を真っすぐ保って振り切っている」

 往年の名手に聞いたら、軸を右に傾けずにスイングしているところにイ・ボミの安定したショットの秘密があると言っている。体の動きは、男子プロとほとんど変わりないスイングをしているというのだ。

 では成田のスイングはどうかというと、身長167センチ、体重60キロという恵まれた体を振り絞るようにして、かなりのスピードでダウンスイングで上体を右に傾け、インパクトでも顔を右に寝かせるようにして振っている。

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