上海マスターズ 錦織初戦の相手キリオスは“札付き”の問題児
厄介な試合になりそうである。
11日に開幕した上海マスターズに2回戦から出場する錦織圭(25=世界ランク6位)の初戦の相手が豪州のN・キリオス(20)に決定。世界32位のツアー未勝利選手ながら、ここ2年間でナダル、ラオニッチ、フェデラーらランキング上位者を次々に撃破する新鋭だ。次世代のスター候補と期待される一方で、それ以上に名を馳せるのが、その「悪童」ぶりである。
今年8月のロジャーズ・カップでは、対戦相手のワウリンカに対し試合中に暴言ほ放ち挑発。これがテレビのマイクに拾われて大問題となり、2万5000ドルの罰金と執行猶予つきの出場停止処分を受けた。
試合中に主審を口汚く罵るのは日常茶飯事。気性が激しく、ラケットを地面に叩きつけて破壊したり、ヤジを飛ばす観客にペットボトルを投げつけたことも。劣勢になるとやる気のないプレーを連発するなど、札付きの問題児として知られる。
4大大会で2度のベスト8進出という確かな実力もあるだけに、これが初対戦となる錦織にとっては、いろいろな意味で面倒な相手になるのは間違いない。