悪環境下の対応力不足 日本人プロは風が吹けばボロが出る
「今の若いプロはクラブ性能に任せっきりのスイングであり、ただ振り回しているだけ。穏やかな天気ならそれでも通用しますが、気候の変化や気温、ライの状態など、あらゆる状況を想定して低い球や高い球と、打ち分けが求められるケースも出てきます。昔のプロはみなパンチショットをやっていました。フェースの向きを変えずに軽くクラブを振って、スピードを出さずに低くコントロールができた。そうやって風の中に道をつくったのです。それが最近のプロは状況に応じて対応できる技術がない。風用の練習をしてないからできないのです」
風は嫌いだから全英オープンには出ないと言った尾崎将司の時代から、ずっと変わっていないのだ。