内村が貫禄3冠 地元英国とTV局の“妨害行為”もなんのその
体操の世界選手権(英国・グラスゴー)最終日は1日(日本時間2日未明)、種目別決勝(5種目)を行い、内村航平(26)が鉄棒を15.833点で制し、個人総合、団体総合と合わせて今大会3冠を達成した。
この日の内村は団体決勝で落下し、個人総合決勝で封印した最高G難度の離れ技「カッシーナ」を成功させてトップに。同種目では03年アナハイム大会の鹿島丈博以来の栄冠を手にした。
今大会の内村は試合前の練習から信じられないミスを連発してきただけに「本当に最後の最後にいつも通りの自分の演技ができた」と安堵の表情を見せた。出場した全種目で金を獲得し、王者としての貫禄を示したが、最終日になって開催地英国とテレビ局に妨害されていたことが明らかになった。
国際体操連盟(FIG)のスティーブ・ブッチャー男子技術委員長は会見で、内村が予選のゆかに臨む際、前の演技者の採点が遅れて待たされた原因は「通信機器のトラブルだった」と不手際を認めた。さらに内村が団体決勝の鉄棒で落下したのは、開催国英国の得点が表示されてスタンドが沸いたためとされることに「得点表示の時期は中継権を持つテレビ局が決めた」などと言い訳した。
内村には団体金と個人総合連覇を目指すリオでも横やりが入りそうだ。