噂の“裏金顧問”とどう対峙? 相撲協会八角理事長に聞いた
相撲協会は公益財団法人、税制上の優遇措置を受けている団体だ。そのカネに関してナーバスであるべき組織の顧問が、パチンコメーカーとの契約で裏金を受け取りながら「返したから問題ない」との屁理屈で逃げ切り、いまも協会内部で暗然と権力を振るっているという。八角新理事長(52=元横綱北勝海)が5日の仕事始めに「協会を破産させる勢力と戦う」と訓示したのは、勢力を拡大する裏金顧問一派と戦うという強い意思表示ではないのか。昨18日の懇話会で八角理事長に話を聞いた。
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――仕事始めの訓示で、14年度、赤字に転落した協会の財政面について、財産を守っていくのが大切だと話した真意を聞かせてください。
「大相撲を100年後も、この体制のまま残したいという思いからです。国技館も含めたこの財産を、次の世代の人たちに残していきたい。力士も文化ですし、国技館も文化です。そのひとつひとつを次の人たちに残していきたい。いまあるものは先輩たちが築かれたものです。たまたま私が理事長として預かっているだけで、そのまま次の人に伝えていきたいのです」