山中が10連続防衛 日本人世界王者8人で「本物」は誰だ?
ボクシングファンでも全員の名前を挙げられるかどうか。
4日に行われたボクシングのWBCダブル世界戦。バンタム級王者の山中慎介(33)はリボリオ・ソリスを下し、防衛戦10連勝。ライトフライ級王者の木村悠(32)はガニガン・ロペスに判定で敗れ、初防衛とはならなかった。
それでも日本人世界王者は8人もいるが、その中で「本物」と呼べる者はそう多くない。ボクシングに関する著書も多いスポーツライターの織田淳太郎氏はこう話す。
「山中、内山(WBAスーパーフェザー級)、井上(WBOスーパーフライ級)の3人は本物ですよ。ボクシングがWBAとWBCの2団体8階級しかなかった時代に生まれても王者になれたでしょう。しかし、現在はIBF、WBOの2団体が加わり、階級も増え続けた結果、17もある。当然、王座の数が増えているので、昔よりも簡単に王者になれる」
2団体8階級時代は、王者は最大でも16人。それが今や暫定王者、スーパー王者、休養王者などをすべて合わせると、83人もの王者がいる。まさに世界チャンピオンの大安売りだ。