東京五輪マラソンでメダル狙うなら大学生育成急ぐべき
日本陸上競技連盟(以下、陸連)は17日、リオ五輪マラソンの日本代表を発表。女子は伊藤舞(31)、福士加代子(33)、田中智美(28)、男子は佐々木悟(30)、北島寿典(31)、石川末広(36)を満場一致で選出した。
世界のマラソン界は、スピードのあるアフリカ勢が席巻しているが、気温30度を超える厳しい条件で行われたロシアでの13年世界選手権で福士が銅メダルを獲得したように、女子には上位入賞の可能性もある。
一方の男子は世界との差は開く一方だ。ロンドン五輪では中本健太郎(当時29)が6位入賞を果たしたものの、昨年の世界選手権では、藤原正和(当時34)が2時間21分06秒で21位。前田和浩(同33歳)は2時間32分49秒で40位と惨敗。リオ五輪選考会の3レースも、ペースメーカーがついていながら佐々木の2時間8分56秒が最速。陸連が設定した2時間6分30秒には程遠い記録だった。もはや男子は社会人選手に頼っていては国際大会で勝負できない。20年東京五輪は地元開催だけに、最低でも入賞(8位以内)を狙わなければならない。ならば、今から有望な大学生を鍛えるべきではないか。