キム・ハヌルで今季3人目 外国人V独占で女子ツアーに危機
昨季は賞金ランク上位5人が外国人プロで、日本人トップは渡邉。今季もここまでトップ4を外国人が独占している。
評論家の宮崎紘一氏がこう言う。
「日本の企業が日本で試合をするためにスポンサーになっているのに、これだけ外国人に勝たれると、何をやっているんだということになってもおかしくありません。スポンサーだって何も外国人プロに賞金をあげるために、大金を払っているわけではありません。あくまで目的は自社商品のPRですから、若くて元気な日本人プロに活躍してもらい、視聴率が上がり、ギャラリー数が増えることを期待している。企業が何のためにスポンサードしているのかということを日本人プロはよく考えるべきでしょう」
さらにこう続ける。
「外国人は勝負どころで強く、逆に日本人は肝心なところでミスをして自滅といった印象が強い。どうせ日本人は勝てない、リードしていても、最後はひっくり返されるのではないかというイメージが出来上がっている。これは女子ツアーにとってデメリットです。また外国人か、となるとファン離れが進みます。女子プロ人気にあぐらをかいている場合ではありません。華やかに見えても危機的な状況であり、女子プロ協会も安閑とはしていられませんよ」
マラソンと同じで、優勝や上位選手が外国人選手ばかりなら興味も湧かない。誰も「日本人選手の中での1位」を望んでいるわけではないのだ。