まだ無安打オコエに苦言 楽天梨田監督に求められる“辛抱”
「そんなに簡単には打てない」
試合後、悔しがることしきりだったのが楽天のドラ1ルーキー・オコエ瑠偉(18=関東一)。
3日の西武戦に「2番・中堅」でプロ初スタメンも3タコ。打球が外野まで飛ばず、同点の八回無死一塁では代打を送られた。結果が出ないうえに、バントは苦手だからだ。
これで通算7打数無安打。開幕からまだ安打が1本も出ない現状に、梨田監督は「当てにいってる気がする」と手厳しかった。
指揮官はオコエのスタメン出場に関して、「稼頭央が戻ってきたらチャンスはない」とコメントしている。
中堅の松井稼頭央は3月29日のロッテ戦で足を痛めて以来、大事を取って欠場中。ケガが治ればスタメンで使うから、オコエにチャンスはないというのだ。
しかし、その松井稼はケガで休むまで開幕から16打数無安打、オコエ同様1本も安打を打っていない。精彩を欠く40歳のベテランと、オープン戦で高卒新人らしからぬ適応力、対応力を見せた18歳。どちらを使うことが今後の楽天にとってプラスかは言うまでもないだろう。
その松井稼も、西武時代は結果が出なくても東尾監督(当時)に辛抱して使ってもらったからこそ、いまがある。オコエの素質はだれもが認めるところ。梨田監督に何より必要なのは「辛抱」の2文字ではないか。