論客2人が分析 W杯アジア最終予選「日本代表」の戦い方
ロシアW杯アジア最終予選の組み合わせが決まり、B組の日本はオーストラリア、サウジアラビア、UAE、イラク、タイと9月からホーム&アウェーで対戦する。FIFAランク50位(日本は57位)で15年アジア杯を制したオーストラリアを筆頭に対戦相手の特徴、ハリルホジッチ日本代表のチーム作りなどを世界各国のサッカー事情に精通しているサッカージャーナリスト・河治良幸氏に語ってもらった。(聞き手・六川亨=サッカーダイジェスト元編集長)
「オーストラリアは、これからも《日本の指標》になるチームです。アジアではずぬけた実力を持ち、ハリルホジッチ監督が目指しているインテンシティー(球際の激しさなどプレー強度の意)や攻守の切り替えの速さなど高いレベルを維持しています。13年にポステコグルー監督に代わり、それまでのロングボール主体のサッカーから、パスをつなぐスタイルへと変貌を遂げつつあります」
――逆に日本はザッケローニ元監督時代の徹底したパスサッカーから、ハリルホジッチ監督体制になってショートカウンターも効果的に使えるチームを目指しています。