大学野球の常識覆した 中京学院大は“バイト推奨”で全国V

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 全日本大学野球選手権は12日、初出場の中京学院大(東海地区=岐阜)が中央学院大(千葉県)を破って優勝した。初出場での優勝は93年の青学大以来。「信じられない」と喜んだ近藤正監督(67)は選手たちに「おめでとうございます」と言って笑いを誘った。OBには広島の二塁手・菊池がいる。近藤監督はかつて、育成法をこう語ったことがある。

「高校までは堅実なプレーを指導されますが、大学ではランニングスローやジャンピングスローなど、菊池が今までやりたかったプレーを自由にやらせました。早く投げられるのであれば、そっちの方がいいわけです。菊池は頭ごなしに言うよりも自分で考えてやる方がいいタイプ。せっかく能力があるので、野球が嫌いにならないようにと自主性を重んじました」

 これこそが「指導方針」だ。モットーは「エンジョイベースボール」。ドラフト1位候補の吉川は準々決勝で快勝した強豪の亜大に進学が決まっていたが、行かなかった特殊な例。中京学院大関係者によれば、部員136人のほとんどは「強豪高校なら背番号2ケタの3番手、4番手クラス。その他は東海地区を中心に県大会3回戦レベルの高校出身で、大学でも硬式野球を続けたい選手が集まっている」と言う。

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