野菜嫌いを克服 レスリングフリー57kg級・樋口が銀奪取
強豪を次から次に撃破した。
日本時間20日午前に行われたリオ五輪レスリングの男子フリースタイル57キロ級決勝。昨年の世界選手権覇者のウラジーミル・キンチェガシビリに逆転で敗れ、銀メダルに終わった日本の樋口黎(20=日体大)は、「1番にならなきゃ意味がない。金メダルを取れず、悔しい」と硬い表情で話したが、初出場の五輪で健闘した。
初戦、14年世界選手権の王者でロンドン五輪銅メダリストのヤン・ギョンイルを破って波に乗った。2回戦も10-0と圧倒し、2戦連続テクニカルフォール勝ち。準決勝では13年世界選手権55キロ級覇者のハッサン・ラヒミに10-5の判定で勝ち、初の五輪で銀メダル以上を確定させた。
決勝は、第2ピリオド開始10秒で片足タックルからポイントを奪い、残り2分10秒の時点で3-0とリード。が、残り40秒で3-3に追いつかれた。最後は、逃げ切りを図る相手が意図的に指をつかむ反則を犯しているように見えたが、日本のチャレンジは認められずに判定負け。納得できない樋口は、試合直後の取材に口を開かなかった。