ロッテ・デスパイネ 打点王&日本残留でも「年俸微増」か
「キューバの至宝」の動向に注目が集まっている。
開幕からロッテの4番として大きく貢献している来日3年目のデスパイネ(30)。22日現在、打率.284、20本塁打と活躍し、83打点はメヒア(西武)、中田(日本ハム)と並んでリーグトップタイ。熾烈な打点王争いを繰り広げている。
気になるのが来季の年俸だ。14年オフに結んだ2年5億円の契約は今季で満了。年俸2億5000万円と高額だが、日本球界残留となれば大幅アップは間違いない。
日本球界に順応し、成績は言わずもがな。もっぱらDH専門とはいえ、大砲不在の球団にとっては垂涎の的だろう。複数球団による争奪戦は避けられず、そのうえ打点王のタイトルを手にすれば年俸の高騰は必至だ。
しかし、ある球界OBは「年俸がどれだけ上がっても、デスパイネ自身の取り分は微増でしょう」と、こう話す。
「キューバ政府は外貨獲得のために選手を派遣していますからね。表向きは『年俸の8割が選手、2割は政府が徴収』ということになっているが、実際はその逆。選手自身は年俸の2割しかもらえないそうです。デスパイネも親しい関係者には『オレの取り分が少ない』と愚痴っています」