臨機応変采配で日本S連勝 広島・緒方監督“神ってる”変節
昨季とは大違いだ。打者が出塁すれば、判で押したようにバントを指示。これがなかなか得点につながらず、ファンやマスコミの批判にさらされた。昨季の犠打数は135。これが今年は91に減った一方で、チーム総得点は506から684に増加した。
「昨季は盗塁成功率も約62%しかなかった。今季はオープン戦時からスタート練習を再度徹底。加えて緒方監督は選手に、『走者がスチールを仕掛けたケースでも、良い球が来たらどんどん打っていい』と言っている。それが併殺になっても叱責することもない。攻撃のバリエーションを広げるためにチーム方針としてこれを徹底した。そして緒方監督自身も、スコアラーと一緒に相手投手のクイック、クセの研究に時間を割き、仕掛けるタイミングを探った。技術向上、チーム方針の徹底、念入りな準備という3つが重なったことで臨機応変に攻め、得点することができる」(広島OB)
ここまでの日本シリーズ、最も「神ってる」のは緒方監督のようだ。